こんにちは、台風18号の接近に伴い日本列島各地に注意報や警報が今後発令される事と思います。毎年9月は一番台風の発生確率も高く更に強力な為注意が必要です。とはいうものの今年は前半に多く発生しております。
2019/9/8更新
※台風15号関東地方接近に伴い甚大な被害が出る可能性がございます。最新の情報を確認して身の安全を確保するようにして下さい。8日19時現在関東地方ではまだ影響が出ていませんので停電や断水の対策を取るようにしましょう。
気象庁のホームページから年別から月ごとの発生件数が確認出来ますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
9月はデータを見ると19号の内4つの台風が発生しているのが分かります。現段階で一番発生している月は7月8回となっておりますので、9月も丁度半分で4つの台風が発生しておりますので、7月に迫る勢いです。特に9月においては太平洋高気圧が弱まり日本列島に上陸し易い状態です。また秋雨前線が本州付近にかかっており台風によって刺激され雨量が増えますので河川の増水や崖崩れにも注意が必要です。
台風の発生場所
台風の発生場所は、マリアナ諸島付近の海水温度が高い状態の時に発生する確率が上り、夏頃から秋口まで多くの台風がマリアナ諸島で生まれております。
マリアナ諸島ってどこよ?って話になりますが、分かり易く説明すると小笠原諸島の更に南に位置する、サイパン島やグアム島がのある地域が北マリアナ諸島と呼ばれております。
この辺りの海の海水温度の上昇が原因で台風が形成されます。
台風が出来るまで
太陽で温められた海水温度の上昇により水蒸気が発生し、空気と共に上昇気流が発生し次第に大きな積乱雲が形成されます。←この状態が台風の卵と呼ばれております。
台風の卵は天気図で見ると大きなクラウド・クラスター(雲の塊)になっておりますので、この時はまだ台風のような渦巻き状態の物ではございません。気象庁の天気図でも全球表示で見るとサイパン辺りに大きな雲が集中して出来ていれば、それが台風の卵です。この状態の場合いでも既に上空の大気は不安定な状態が続いております。
更に高温多湿の大気が吹き込み徐々に台風の卵から熱帯低気圧へと変貌を遂げて行きます。既にこの状態の時は台風と呼んでも構わないと個人的には思います。
熱帯低気圧と台風の違い
熱帯低気圧と台風の違いは風の強さで判断され、中心付近の最大風速が17.2m/s以上になると台風と呼ばれます。
なので17.1m/sだとまだ熱帯低気圧なのです。
まぁどのみちここまで成長してしまっては誰にもどうする事は出来ません。熱帯低気圧が出来れば遅かれ早かれ台風に成長します。
台風の進路
台風の進路は何故日本列島を態々横断するんだ!みたいなクレームが多く寄せられております。(笑)
その原因は太平洋高気圧にあります。太平洋に張り出している高気圧の勢力により進路が大きく変わります。
夏の暑い時期は太平洋高気圧の勢力が強く台風が発生しても、日本に来る事なくフィリピンや香港に抜けて行く事が殆どです。
ただ9月以降になると太平洋高気圧の勢力が夏場に比べて弱まる為、高気圧の淵を通りながら沖縄から九州・本州・更には北海道まで到達する事もあります。
この高気圧の強さによって台風の進路は変わりますので、更に弱くなると沖縄や九州を通る事なくダイレクトに小笠原諸島から本州に上陸する台風もございます。
初上陸となると台風の勢力は弱まっていない状態ですので、大きな被害も予測されます。
台風は上陸すると勢力が弱まる
台風のエネルギーの源は海水からの上昇気流によりグングン成長しますので、一度陸地に上陸すると吸い上げる物がなくなり、徐々に勢力が弱まってきます。
ですから関東地方などに台風が到達する頃には意外と弱まっていたりします。その変わり沖縄から九州地方に上陸する台風は勢力抜群ですので、同じ台風でも九州と関東での強さは大きく変わります。
まぁ勢力が大きかれ小さかれ日本列島を横断する場合は台風対策を確り立てて身を守る行動を取る事が先決です。
まとめ
本当は違う内容でブログを書こうと思っていたのですが、前置きで台風の話をし出したら止まらなくなり最後まで台風ネタになってしまいました。
ダメリーマンはご存知の通り飛行機に乗る事も多く、台風発生時期は冷や冷やしながら天気図と睨めっこしております。そんな事を毎年続けておりますから、素人なりにですが少し台風の知識が付いているみたいです。
衛星写真と天気図を見比べると大体の進路予想も出来るようになったり、台風の卵の発生と台風に成長する時期なども分かるようになりました。←飽くまでも素人レベルです。予想も外れます。(笑)